米朝高官級会談終わる…米長官は「目標はCVID」と明言、金正恩氏に「大胆なリーダーシップ」求める
米朝高官級会談終わる…米長官は「目標はCVID」と明言、金正恩氏に「大胆なリーダーシップ」求める
  • The Korean Politics編集部
  • 承認 2018.06.01 11:45
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「金英哲、トランプ大統領に会い親書を伝達」
「去る72時間の間、大きな進展…正しい方向に進んでいる」
「世界の流れを変える生涯一度の機会を浪費しては悲劇」
​​​​​​​「米韓同盟に隙なし…同盟国も承認できる合意を行う」
31日(現地時間)、ニューヨークで米朝高位級会談を行う北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長(左)と、米国のポンペオ国務長官。写真は米国務省のツイッターより。
31日(現地時間)、ニューヨークで米朝高位級会談を行う北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長(左)と、米国のポンペオ国務長官。写真は米国務省のツイッターより。

米国のポンペオ国務長官は31日(現地時間)午前、金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長とニューヨークで米韓高位級会談を行った。

会談は、午前9時5分から11時25分まで約140分間にわたり開催された。同長官は会談後にニューヨーク市内のホテルで記者会見を行った。会見の場に金英哲副委員長はいなかった。

「トランプ大統領と米国の目標はCVID」

ポンペオ長官は会談の内容について「両国の指導者たちが、未来へのビジョンで作り上げたこの唯一の機会を、いかに共に利用し、(合意を)成し遂げるかについて討論した」とし、「金副委員長が、金正恩国務委員長の個人的な手紙を(トランプ大統領に)伝えるため、ワシントンを訪問する」と明かした。

さらに、「(米朝)首脳会談は、トランプ大統領と金正恩委員長が、米国と北朝鮮を平和と繁栄、安全保障の新しい時代に導く歴史的な序幕だ」と語り、「両国の関係において、双方はこの機会を浪費し悲劇に至るかもしれない重大な瞬間を迎えている」と強調した。

また、「今日わたしは、金副委員長に、トランプ大統領と米国の目標は完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)であるという点をはっきりと伝えた」と述べ、「トランプ大統領は金正恩委員長が非核化をする場合、北朝鮮にはより明るい前途があると表明したことがある」と説明した。

その上で、「我々は文化的な遺産を維持しながら国際社会に統合される、強力で安定した、豊かな北朝鮮を想像している」と付け加えた。

「金正恩氏は決断を下せるタイプのリーダー」

ポンペオ長官は「米国と北朝鮮が不信と恐怖、脅威ではない、友情と協力で規定される未来を共に作れると思う」とし、「我々は金正恩委員長が未来のために、肯定的なビジョンを共有してくれることを心から望んでいる」とした。

続けて、「両国の指導者が大きく見開いた目と、未来の可能性についての明らかな理解を持ってシンガポール首脳会談に臨むことを希望する。もし、こうした会談が成功する場合、それは真に歴史的な出来事になるはずだ。世界の流れを変える、この生涯一度だけの機会を私達が掴もうとするには、金正恩委員長の大胆なリーダーシップが必要だ」と主張した。

31日(現地時間)に行われた、米朝高位級会談の様子。撮影の瞬間は和やかだったようだ。写真は米国務省のツイッターより。
31日(現地時間)に行われた、米朝高位級会談の様子。撮影の瞬間は和やかだったようだ。写真は米国務省のツイッターより。

また、「トランプ大統領と私は、金正恩委員長がこうした決断を下せるタイプのリーダーであると信じている」とし、「今後数週間、数か月の内に、私達はこれが実現するか否かを試験する機会を持つことになる」と語った。

同長官は、金英哲副委員長との会談が、当初の予想よりも早く終わった理由を尋ねる記者団に対し「早く終わった訳ではない。明確にしたかった一連の問題があり、双方が望むことをはっきりさせる主題があったのだが、それを成し遂げたもの」と、会談がうまくいったことをほのめかした。

その上で、「これは難しくも難しい挑戦だ。どんなミスもしてはいけない。まだやるべきことが多く残っている。(シンガポール、板門店などニューヨーク以外の)別の場所でも進展があった」と説明した。

「核を持ち続けることが北朝鮮の安全保障の脅威」

ポンペオ長官はまた、非核化と体制保障という米朝会談の大きなポイントについて、「トランプ大統領と政府は、この問題がどんなに難しいものか完全に理解している。北朝鮮は核プログラムを政権保障のために必要なものとしてきた長い歴史がある。もし北朝鮮が、核プログラムの全ての要素を含め、実際に非核化するのならば、そしてもし我々がそれを確信できるのならば、北朝鮮の安全保障はより強大になるだろう。北朝鮮の安全保障についての真の脅威は、核兵器を持ち続けることだ。私達はこの部分について多くの対話を行った」と米朝間の距離を縮める作業が続いていることを明らかにした。

一方、「米朝首脳会談が実際に開催されるのか明日(現地時間1日)分かるのか」という質問には「分からない。その質問についての答は分からない」とした。だが、「私達は去る72時間の間、正しい方向に向けた真の前進を成し遂げた」と強調した。

米朝高位級会談終了後、ニューヨーク市内のホテルで記者会見を行うポンペオ米国務長官。
米朝高位級会談終了後、ニューヨーク市内のホテルで記者会見を行うポンペオ米国務長官。

次いで、米朝首脳会談が米国と韓国、日本など同盟国との関係に及ぼす影響と、在韓米軍撤収の問題が議論されるのかという質問に対しては、「北朝鮮の問題を解くことにおいて、(同盟国との間に)一分の隙もない」と答えた。

さらに、「私のカウンターパートたち(日米の外相など)と対話を交わしたし、文在寅大統領とも対話を交わした。私達は彼ら(同盟国)の憂慮を理解する。彼らに起こりうるリスクを理解する」とし、「私達(米朝)が行う合意は、各(同盟)国家が共に是認できる結果になるだろう」と見通した。

「米朝間の交渉がうまくいかない場合、中国が経済的・政治的・軍事的に(米朝の)すき間に割って入ってくることがあるか」という質問には、「今日、中国は全世界で動いている。我々は綿密に注視している」と答えた。その上で「我々は、地域で最も重要な同盟国である韓国または日本のリスクが高まらないようにするだろう」と強調した。

(ソウル=ニューシス、編集・翻訳:本紙編集部)


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