昨年度の韓国ODAは8.7%の減少…新型コロナの影響で
昨年度の韓国ODAは8.7%の減少…新型コロナの影響で
  • The New Stance編集部
  • 承認 2021.04.14 21:38
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過去、1950年代には国家予算の半分近い額の援助を受けていた世界最貧国から一転し、90年代には世界で初めてODA(政府開発援助)援助国から供与国へと立場を変えた韓国。昨年のODAは新型コロナの影響で前年から大きく減った。
韓国政府のODA広報サイト。「大韓民国の奇跡、これからは支援で」とある。同HPをキャプチャ。
韓国政府のODA広報サイト。「大韓民国の奇跡、これからは支援で」とある。同HPをキャプチャ。

●年間約2400億円の援助

OECD(経済協力開発機構)は13日、29の『DAC(開発援助委員会)』会員国の2020年ODA暫定統計を発表した。

これによると、韓国の昨年のODA(政府開発援助)は22億5000万ドル(約2450億円)で、2019年の24億6000万ドル(約2670億円)よりも8.7%減少した。DAC会員国中では16位だった。なお、日本は2020年に162億ドル(約1兆7000億円)のODAを供与し、同4位だ。

DACはODA供与国間での国際協調体制を確立するため、1961年に設立された組織で、韓国は2010年に24番目として加入した。会員国は他に、米国、ドイツ、英国、フランス、日本の他に、アイルランド、デンマークなどがある。

韓国ODAの内訳を見ると、二国間援助が17億6000万ドル(約1900億円)と19年よりも5.0%減少し、地域開発銀行に対する出捐・出資といった多者援助は4億9000万ドル(約530億円)と19.9%の減少だった。

また、二国間援助の内、無償援助は11億7000万ドル(約1270億円)と19年よりも0.4%減少し、借款を提供する有償援助は6億ドル(約650億円)と19年よりも12.8%減少した。

このように援助が減少した背景には、新型コロナウイルス感染症の大流行により、外国と韓国との行き来が難しくなった点が挙げられる。

二国間援助における地域別の比重は、アジア50%、アフリカ22.8%、中南米7.6%の順で多かった。分野別では保健、公共行政および市民社会などいった‘社会インフラ’、エネルギー、交通ならびに物流などの‘経済インフラ’が合計で71.3%を占めた。

一方、多者援助として地域開発銀行に1億ドル(約108億円、前年比57.6%減少)、国連に1.3億ドル(約140億円、同15.1%増加)、世界銀行に1.9億ドル(約205億円、同2.7%減少)をそれぞれ出資・出捐した。

OECDによると、DAC会員国全体のODA規模は1612億ドル(約17兆5000億円)で、経済規模における援助の割合を表す‘国民総所得(GNI)に占めるODA比率’の平均は0.32%だった。

主要国ではドイツが0.73%、英国0.7%、フランス0.53%、日本0.31%などが高く、韓国は0.14%だった。

韓国外交部は13日、OECDの発表を受け発表した報道資料の中で、「20年に効率的なODA推進のための法制度的な基盤を強化した」と明かした。

具体的な例として「ODAの統合・調整機能を強め援助効果性を高めるため、『国際開発協力基本法』を全部改正し、11月に施行した」点や、国務調整室内の組織を『国際開発協力本部』に拡大した点などを上げた。


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