[韓国大統領選D-92]写真で見る主要候補の選挙活動(12月7日)
[韓国大統領選D-92]写真で見る主要候補の選挙活動(12月7日)
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2021.12.07 11:40
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来年3月9日の大統領選投票日まで、主要候補の動静を写真で追うシリーズ。今回は各候補の12月6日の選挙活動を紹介します。

(1)李在明(共に民主党)

与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は6日午前、美容院や食堂などを営む7人の小商工人(一般的に従業員5人以下の自営業者を指す)たちと一緒に、「全国民選対委員会」を開催した。

この場で李候補は、「全世界で好評を博した『K−防疫』は国民の負担と犠牲なくして不可能だった」とし、「こんな国民の献身には国の充分な補償が伴うべきだ」と持論を述べた。

具体的には、「韓国の家計直接支援額はGDP対比1.3%で、これは日本の半分、米国の5分の1に過ぎない」とし、「公共社会福祉支出の比率も12.2%で、OECD平均20%にはるかに満たない」と数字を挙げた。

さらに、「家計の負債は世界上位圏となっているが、国の負債は調査対象国の平均と比べとても低い水準で、これは国が家計の支援をとても渋っているため、国民は借金をして耐えているもの」という見立てを述べた。

その上で李候補は「国民が涙を流さないようにするのが国家の最小限の義務だ」とし、「現場の声を政策に最大限反映させ、国民が一日も早く苦痛から抜け出せるよう、力を尽くす」と明かした。

韓国では11月から「ウィズコロナ」を掲げ、それまでの商業施設の営業規制を大幅に緩和したが、今なお新型コロナウイルスの感染者拡大が続き、防疫を強化するか否かの議論が盛んだ。

韓国の自営業率20.6%(20年)と他のOECD国家に比べ高い。だが韓国政府は財政の負担を理由に、支援に消極的な姿を新型コロナウイルス拡散当初から見せている。

6日、ソウル市内で開催した「全国民選対委員会」で韓国の小商工人向け国家財政支援の規模を説明する李在明候補。パネルによると、韓国はGDP対比4.5%で日本の16.5%、米国の25.4%、先進国平均17.31%よりも低い。共に民主党提供。
6日、ソウル市内で開催した「全国民選対委員会」で韓国の小商工人向け国家財政支援の規模を説明する李在明候補。パネルによると、韓国はGDP対比4.5%で日本の16.5%、米国の25.4%、先進国平均17.31%よりも低い。共に民主党提供。

(2)尹錫悦(国民の力)

最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、60)候補は6日、ソウル市内で同党の中央選挙対策委員会の発足式に参加した。これにて同党の選挙準備は完了したことになる。

尹候補は演説文の中で、「私たちはこのうんざりする、腐敗して無能な政権を必ず審判しなければならない、嫌になるほど虫酸が走る偽善政権を必ず交替しなければならない」と強調した。

また、「万一、来年の大統領選挙で勝利できなければ、続いてある二度の選挙でも手痛い敗北を喫する可能性が大きい。そうなると私たちの自由民主主義大韓民国は無くなってしまうかもしれない」と危機感を表明した。

尹候補はその上で、選挙に臨む覚悟として「持つ力の全てを賭けて必ず勝つべき」とし、最も重要なものとして「団結」を挙げ、「党の革新が必要」と述べた。

尹候補はまた、「去る6月の政治参加宣言の際に、十のうち九の考えが異なっても、政権交替という一つの考えが同じならば、皆が力を合わせるべきと話したことがある」とし、「これからは十のうちの九ではなく、百のうち九十九が異なっても、政権交替の意だけ同じならば皆が力を合わせるべき」と述べた。

この部分に関連し、尹候補は演説とは別に、自身のFacebookで以下のように持論を明かしている。

「文在寅政権5年のあいだ、韓国はどれほどたくさん分かれて、引き裂かれましたか。間違った理念と自分たちだけが正しいという傲慢と独善により庶民たちの生活がどれだけ苦しくなりましたか。私は政治的な利益のために国民を敵味方に分けるのではなく、国民の間に存在する異見を認める前提の上に、この異見を調整する大統領になる」

尹候補は演説でさらに、自身が大統領となる際のビジョンとして「基本がしっかりとした国」、「国家のための国民ではなく、国民のための国家であるべき」とした。

尹候補はこのための価値として「自由と公正」を掲げ、政府が「公正な競争環境」を作り、「働いただけ稼ぎ、寄与しただけ待遇を受ける公正な世の中を作る」とした。

その上で、「韓国を大きく変える。私と共にわが党と大韓民国を大きく変えよう」と支持を訴えた。

6日、ソウル市内で行われた国民の力の中央選挙対策委員会の発足式で演説する尹錫悦候補。国民の力提供。
6日、ソウル市内で行われた国民の力の中央選挙対策委員会の発足式で演説する尹錫悦候補。国民の力提供。

(3)沈相奵(正義党)

第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は6日、国会前でカトリック、プロテスタント、仏教、円仏教の「4大宗派」の宗教人と共に会見を開き、『差別禁止法』の年内立法を求めた。

差別禁止法とは、外見、年齢、地域、学歴、家族構成、ジェンダーアイデンティティなどすべての属性による差別を禁止しようとする法律だ。現在、正義党案と与党案が国会の小委員会に係留されている。

沈候補の会見での発言は、韓国の「両党」に向いた。これは、168議席の与党・共に民主党と103議席の最大野党・国民の力を指すものだ。合わせて韓国の総議席数300の9割を超え、立法府で強い力を持っている。

沈候補は両党の大統領候補に向かって「いったい良心というものがあるのか?韓国社会は過去14年の間、差別禁止法に対する社会的合意を作り上げてきた。国民の80%が支持し、10万の市民による立法請願が行われた」と批判を切り出した。

そして共に民主党に対しては「差別禁止法すら作れない国が民主国家といえるのか。民主化勢力を自認する政治家たちが答えよ」とし、国民の力に対しては「ただひたすら票数だけを追い、差別と嫌悪に便乗しながら、まるで国民が同意しないようにカモフラージュするのはとても卑怯なこと」と鋭く非難した。

その上で、「もはや私たち市民は一日たりとも差別のある世の中で生きていくことはできない。『差別禁止法の制定』は、韓国を人が生きる世の中にしようというものだ。名実ともに人権先進国として進もうという宣言だ」と訴えた。

6日、国会前で宗教人と共に「差別禁止法」の年内立法を訴える沈相奵候補(中央)。正義党提供。
6日、国会前で宗教人と共に「差別禁止法」の年内立法を訴える沈相奵候補(中央)。正義党提供。

 (4)安哲秀(国民の力)

第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は6日、ソウル市内で正義党の沈相奵候補と会合を持った。

両者ともに世論調査での支持率は5%前後。「両党」に対抗するための「第三極」が形成されるかどうかで注目された会合だった。

この席では今回の大統領選について、▲新型コロナウイルスによる危機を克服する選挙になるべき、▲両党体制に警鐘を鳴らす選挙になるべき、▲国民の苦しい現実と青年の不安に未来に対し答えを提示する選挙になるべき、という三つの合意を行われたと沈候補側が明かしている。

6日午後、ソウル市内のホテルで沈相奵候補との会合を終え会見する安哲秀候補。正義党提供。
6日午後、ソウル市内のホテルで沈相奵候補との会合を終え会見する安哲秀候補。正義党提供。

(5)金東兗(新しい波)

正式な結党を控えた新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は6日朝、YTNラジオの『ファンボ・ソンの出発新たな朝』に出演した。

金候補はこの席で、「結党式は今週後半または週末に行う」と明かし、党名も現在の「新しい波(英new wave、仏nouvelle vague)」となるとした。

さらに、結党後に「両党」を相手に行うとしている「宣戦布告」について、「過去40年間、巨大両党が権力を互いに独占しながら、権力闘争を続けてきた。国民と国家のためとしてきたが、実際は自身の既得権の拡大だった」と持論を説明しながら、「こんな両党構造を壊す」と意気込みを語った。

6日朝、YTNラジオに出演した金東兗候補。YTNラジオYoutubeをキャプチャ。
6日朝、YTNラジオに出演した金東兗候補。YTNラジオYoutubeをキャプチャ。

 


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