[韓国大統領選D-84]写真で見る主要候補の選挙活動(12月15日)
[韓国大統領選D-84]写真で見る主要候補の選挙活動(12月15日)
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2021.12.15 12:11
  • コメント 0
記事を共有します

来年3月9日の大統領選投票日まで、主要候補の動静を写真で追うシリーズ。今回は各候補の12月14日の選挙活動のうち、目に止まった内容を紹介します。

(1)李在明(共に民主党)

与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は14日、全ての日程をキャンセルした。理由は、前日までの大邱・慶尚北道訪問の際、新型コロナ確診者と濃厚接触をしたと判断されたためで、同日、夫人と共にPCR検査を受けた(結果は陰性で15日から選挙活動再開)。

なおこの日、与党は総力を挙げて、最大野党・国民の力の尹錫悦候補夫人、金建希(キム・ゴニ、49)氏の経歴詐称疑惑を追及した。

韓国メディアYTNは14日、金氏が07年に韓国内の水原女子大学の招聘教授ポストに志願した際、事実とは異なる職歴や受賞経歴を記載していたとすると同時に、これを金氏に直接電話インタビューし確認するスクープ記事を報じた。

金氏はこの際に、職歴に対しては「記憶がない」、「正確な経緯を確認している」とし、ニセの受賞歴については「よく見せようとした欲からそうした」、「これも罪と言えば罪」と認める発言をした。

金氏はさらに、「(当時)尹候補と結婚していた訳でもないのに、こうまでして検証されなければならないのか」と記者に問い質したという。また、「当時のポストは競争で争われた訳ではないので、被害を受けた人はいない」とも述べたとのことだ。

この発言を受け、与党は「自身を良く見せようと嘘の履歴を書く人を、国民がどう信頼できるというのか」、「(当選した場合)令夫人は青瓦台(大統領府)付属室という公式な職制を通じ、人員と予算が投入される。私生活でない違法に該当する事実関係の検証は当然」と畳みかけた。

13日、浦項(ポハン)市内の市場を訪問した李在明候補(右)。共に民主党提供。
13日、浦項(ポハン)市内の市場を訪問した李在明候補(右)。共に民主党提供。

(2)尹錫悦(国民の力)

最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、60)候補は14日午前、ソウル市内で行われた寛勲クラブ主催の討論会に出席した。同クラブは韓国の記者団体の一つ。

この日、尹候補は冒頭の発言で、「私が描く大韓民国は、自律と創意を通じ作られる躍動的な国、公正な機会の保障を通じ実現する統合の国、苦しい隣人と弱者を充分に配慮する温かい国、そして国際社会で堂々と責任ある姿勢で尊敬される国だ」とビジョンを明かした。

さらに、「政府の無能と腐敗により国民がこれ以上苦痛を受けないように保護し、世界的なデジタル転換の時代を導くためには、次の大統領選での政権交替が第一歩になる」と支持を訴えた。

討論会の質疑応答では、前述したような夫人・金建希氏が過去、虚偽の職歴や受賞履歴を履歴書に記載していた疑惑を含め、本人・夫人・義母に対する疑惑への質問が集中した。この日の討論会は、当初の予定を大幅に超えて2時間20分にわたって行われたが、その内、半分以上がこうした内容だった。

尹候補は夫人の疑惑については「不適切なものに見えるが、YTNの報道のように『虚偽』と言えるものでもない」と弁解し、詐欺で裁判中の義母についても、「自分で勝手にやっていること」とし、関与を否定した。

さらに尹候補本人への疑惑のうち、検察総長在任時の昨年4月の総選挙の際、野党が有利になるよう与党の人物への告発を使嗾(しそう)したものについては「知る道理がない」と全面的に否認した。また、過去にわざと捜査を適当に行った疑惑などについても全て否定した。

14日午前、ソウル市内で行われた寛勲クラブ主催の討論会に出席した尹錫悦候補。国民の力提供。
14日午前、ソウル市内で行われた寛勲クラブ主催の討論会に出席した尹錫悦候補。国民の力提供。

(3)沈相奵(正義党)

第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は14日、大田(テジョン)市を訪問し、同地の市民団体と共に、政府機関の韓国原子力研究院前で記者会見を行った。

沈候補は「安全で正義が具現される使用後核燃料処分の方案」というテーマで行われたこの日の演説で、「新規原発白紙化の再検討」と述べた李在明候補、「脱原発は無知が呼んだ災難」とした尹錫悦候補をまとめて批判した。

さらに、メルケル前独首相の「核エネルギーの危険は完全に統制できない」という発言を引用しながら、脱原発の意志を明確にした。

その上で、▲全国に50万束も存在する高準位使用済み核燃料の処理方案を議論、▲使用済み核燃料の未来を地域住民と市民社会が語る公論の場を設置、▲使用済み核燃料処分の原則確定、▲使用済み核燃料を減らす脱原発政策に拍車を、▲関連研究への国家的支援、を訴えた。

14日、大田市を訪問し、同地の市民団体と共に政府機関の韓国原子力研究院前で記者会見を行った沈相奵候補(右から2人目)。正義党提供。
14日、大田市を訪問し、同地の市民団体と共に政府機関の韓国原子力研究院前で記者会見を行った沈相奵候補(右から2人目)。正義党提供。

(4)安哲秀(国民の党)

第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は14日、各種SNSを通じ「安哲秀を売ります」というキャンペーンを積極的に広めた。

これは韓国の中古販売アプリ、「タングン(にんじん)マーケット」を真似たプラットフォーム上で仕事を頼むと、実際に無料で安候補が働きに出かけるというサービス。安候補は育児や、焼き肉屋での炭起こし、チラシ配布などを手伝い、「市民の生活を頭でなく体で経験する」としている。

サイトには既に100件以上の申請が出ており、安候補は実際に育児依頼を一件行ったとしている。

「安哲秀を売ります」と書かれたウェブバナー。国民の党提供。
「安哲秀を売ります」と書かれたウェブバナー。国民の党提供。

(5)金東兗(新しい波)

新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン)候補は14日、ソウル市内で行われた韓国女性経済人協会の臨時総会に出席した。

金候補はこの席で、「韓国の女性の経済参加率は他のOECD国家より一桁または二桁少ないというのが、韓国経済の現実だ」と指摘した。さらに、「全国を回る中で、成功した女性企業家たちには偏見の克服、新分野の開拓、観点の変化という3つの共通点があった」と述べた。

その上で、この日、同協会から手渡された政策提案書を推進していくと語った。

14日、ソウル市内で行われた韓国女性経済人協会の臨時総会に出席した金東兗候補。新しい波提供。
14日、ソウル市内で行われた韓国女性経済人協会の臨時総会に出席した金東兗候補。新しい波提供。

 


関連記事