(1)李在明(共に民主党)
与党・共に民主党に李在明(イ・ジェミョン、57)候補は16日、ソウル市内の同党党舎で「社会大転換委員会」の発足式に参加した。
秋美愛(チュ・ミエ)前法務部長官が委員長を務めるこの委員会は「21世紀の先進強国のための迅速で果敢な大転換」を目標に結成されたと同党は明かしている。
しかしこの日、李在明候補への関心は別の所にあった。韓国紙『朝鮮日報』が李候補の息子(29)が2019年から20年にかけて賭博をしていたと報じたためだ。これについて16日午前、李候補は党舎で会見を開き、「息子の過ちに対し謝罪する」と頭を下げた。
李候補はさらに「息子も自らの行動を強く反省している。自らに対しとても苦しんでいる。しっかりと責任を採る姿勢がその苦しみを減らしてくれると教えてあげた」とし、「私の息子の過ちに対し、失望した方々に父として息子と共に頭を下げて謝罪する。二度とこのようなことがないようにする。治療も受けさせる」と述べた。

(2)尹錫悦(国民の力)
最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、60)候補は16日、ソウル市内で大韓商工会議所の幹部たちとの懇談会に出席した。
この席で尹候補は「政府の全ての政策をプラスミックスして、良質の雇用創出にポイントを合わせるとしたのも、つまりは成長政略だ」と成長の重要性を訴えた。そしてそのために「企業のことは企業が一番よく分かる」としながら「規制改革をとても重視している」と述べた。
また、「外交と経済産業が一つの(関連する)問題になっている」と述べると共に、「この点を認識し、外交と経済産業が一貫した政策基調をもって運営できるよう、次期政府では組織運営のパターンを改編してみるつもりだ」と持論を述べた。
一方で尹候補はこの日、夫人・金建希(キム・ゴニ、49)氏の経歴詐称疑惑についても「申し訳ない気持ちでいる」と発言し、報道に強く反発した15日とは違った態度を見せた。

(3)沈相奵(正義党)
第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は16日午前、「国を変える女性」選挙対策本部の発足式に参加した。
同選対本部は100人の女性選対委員で組織されている。沈候補はこの席で、「ジェンダー平等、差別の撤廃、女性の安全が完全に時代精神にならなければならない。しかし韓国政治では逆にバックラッシュが時代精神になっているようだ」と現状認識を述べ、「成就することのない過度のジェンダー平等を攻撃するこんな主張は、女性に対し『挫折しろ』と言うようなものだ」とし、「嫌悪は愛に勝つことはできず、平等と尊厳に向かうこの歩みを止めることはできない」と語った。
さらに「すべての指標が示しているように、ジェンダー格差と不平等の解消は、韓国社会の新たな可能性を作り出している。沈相奵政府はジェンダー平等政府となり、女性市民の生活が先進国並みの国を必ず作る」と主張した。
沈候補はその上で、「沈相奵は『真の』フェミニスト大統領になる」とし、「断固として述べるが、ジェンダー平等な社会は私たち皆により良い社会となる」と強調した。

(4)安哲秀(国民の党)
第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は16日晩、自身のYouTubeチャンネルを通じ、娘のアン・ソルヒ氏と対談した。
現在、米国の大学で研究員としてはたらくソルヒ氏は、所属する研究チームが行う新型コロナウイルス「オミクロン変異株」についての研究が最近、米NYTに取り上げられ韓国で話題となっていた。
ソルヒ氏は「韓国を綺麗で公正な社会に変えてくれる人物が父で感謝しており、父のような方たちがもっと政治をしてほしい」と述べた。

(5)金東兗(新しい波)
19日に中央党結党大会を控えている新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は16日、忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョナン)市を訪問した。
韓国メディアによると金候補はこの日行われた記者懇談会で、「首都圏に集中している企業と大学などを地方に分散させられるような各種インセンティブを作り、国家均衡発展を成し遂げる」と述べた。
また、「行政機能、公共機能の移転だけでは真の均衡発展ではない」とし、「経済・産業・雇用と教育・文化・医療が共に発展してこそきちんとした均衡発展だ」と主張した。
