[第8報、更新終了] 木蘭館で晩餐会終わる 【平壌南北首脳会談、9月18日】
[第8報、更新終了] 木蘭館で晩餐会終わる 【平壌南北首脳会談、9月18日】
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2018.09.18 11:51
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2018年9月18日の「2018 南北首脳会談 平壌」に関するニュースを随時更新していきます。
最終更新は「第8報」です。

[第8報] 木蘭館で晩餐会

午後8時半過ぎから、場所を木蘭館に移し、全員参加の下で晩餐会が行われた。韓国側は200余名が、北朝鮮側は50余名が参加した。

メインテーブル(16名)には金正恩委員長、文在寅大統領夫妻、北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長、韓国の鄭義溶国家安保室長などが席についた。

酒類は、朝鮮人参酒、平壌焼酎、ワインが用意され、メニューはキムチ、刺し身、フカヒレ、松茸、鱒のスープなどが振る舞われた。

さらに両首脳が歓迎辞を述べた。内容は以下の通り。全文を訳した。

乾杯する両首脳夫妻。背景には朝鮮半島があしらわれている。写真は平壌写真共同取材団。
乾杯する両首脳夫妻。背景には朝鮮半島があしらわれている。写真は平壌写真共同取材団。

金正恩委員長
「文在寅大統領と金正淑女史、そして南側のお客様の皆さん。花開く春だった4月と5月の板門店での会談に続き、豊穣な秋にこうして平壌で文大統領夫妻および皆さんと(聞き取れず)会うことができて、とても嬉しく感慨深いです。

私はまず、民族の前に約束した『板門店宣言』の履行のために気を砕いて、平和の新時代・民族繁栄の新たな歴史を揺るぎなくつないでいくという固い想いを持って、平壌を訪問した文在寅大統領夫妻を熱烈に歓迎します。過去に、あらゆる同胞の平和と繁栄の夢と期待をふくらませた歴史的な『6.15宣言』と『10.4宣言』があった平壌で、これ以上なく感慨無量で、一方では肩が重くなるのを感じています。

私は去る4月、新たな歴史の出発点で信号弾を打ち上げる心情で、板門店の分離線(南北軍事境界線)を越え、文在寅大統領と共に友誼を深め、歴史的な板門店宣言を採択しました。あの時からわずか数か月のあいだに劇的な変化が続けて起こり、私たちが共に敷いてきた新たな平和の軌道、統一の軌道で逆風に勝ちながら止まること無く走ってきました。

私はわたしたちが板門店で始めた歴史的な初めての出発が、すべての同胞を不信と対決の沼の果敢に抜け出させ、和解と平和繁栄に進むのはもちろん、これからは誰も止められない民族和解と平和繁栄の新時代に堂々と入ることに対し満足しており、この場を借りて誰も知らない苦衷を克服しこうした新時代を開くためにあらゆる努力を傾けた文在寅大統領に丁重な謝意を表します。

私たちが心と意志を合わせ、南北関係で前例のない豊かな(聞き取れず)を抱いてきた、去る数ヶ月を見ながら、私たちは今後より多くの仕事をできるという自信と勇気を持つことができ、歴史と民族のためにより多くの仕事をしなければならないという重い使命をより切実に実感します。

私たちは良いスタートを切った平和繁栄の新たな歴史を続けていき、南北関係で花開く春の日と豊穣な結実だけを作り上げるべきです。もちろん私たちの前途には依然として多くの難関が待ち受けており、逆風もあなどれないでしょう。しかし北と南が互いに手を取り合い、意志と力を合わせおろおろせずに前に進む時、道は開かれるでしょうし、我々みずからが主人になる新たな時代は動揺を知らず、より力強く前進することになるでしょう。私たちにとってこれが貴重な財産です。

私はそんな思いで決意をし、今回、文在寅大統領と共に板門店宣言を継承・発展させるための諸般の問題を虚心坦懐に議論するでしょう。その間、文在寅大統領と重ねた信頼があるため平和で繁栄する朝鮮半島の未来を開いていく私たちの足取りはより早まると考えます。北と南にうねる和解と団合の熱い熱気をより高めるために惜しみなく努力します。

私は文在寅大統領との意味のある会合が、北南関係の発展と私たちの前進をより加速化し、全ての同胞にもう一度大きな信頼と喜びを与える歴史的な出来事になると確信します。(拍手)

文在寅大統領と金正淑女史の健康のために、そしてこの場に参席した南側の貴賓たちと皆さんの健康のために盃を持つことを提案します。国民と皆さんすべてのために乾杯を提案します。(一同乾杯、拍手)

晩餐会での両首脳の様子。金正恩委員長はメガネを外している。写真は平壌写真共同取材団。
晩餐会での両首脳の様子。金正恩委員長はメガネを外している。写真は平壌写真共同取材団。

文在寅大統領
「金正恩国務委員長と李雪主女史、そして貴賓の皆さん。長い冬に打ち勝ち共に迎えた春に「秋が来たらまだ会おう」と私たちは約束しました。その約束そのままに私を平壌に招待し暖かく迎えてくれた金正恩委員長に心から感謝します(拍手)。道を通り過ぎる度に熱い歓迎をしてくれた北側の同胞たちにも深く感謝します。すべての南側の同胞たちによる格別なご挨拶を伝えます(拍手)。

今日、到着してみると、平壌の発展にとっても驚きました。大同江に沿って立ち並んだ高層ビルと、平壌市民の活気に満ちた姿がとても印象的でした。科学と経済を発展させ、住民の生活を良いものにしようとする金正恩委員長の指導力と成就を知ることができました。南北が互いに自由に行き来し、互いに助け合い共に発展するならば、すべての世の中がびっくりするでしょう。

前回、板門店で私たちは南北関係に新たな時代を開きました。わずか5か月しか経っていませんが、夢のようなことが始まりました。インドネシアのアジア大会では、カヌー女子単一(南北合同)チームが初めての金メダルという快挙を成し遂げました。女子単一バスケットボールチームも銀メダルでしたが、万里の長城を越えられるということを見せてくれました。大同江と漢江で流した汗と涙がひとつになる時、私たちは世界最高になれるという希望と喜びをすべての同胞に抱かせました。

世界初の金属活字はわが民族の誇りであり、世界的にも貴重な遺産です。金属活字の実物がその間、南と北に一文字ずつあったのが、3年前に南北が共同発掘調査をした開城(ケソン)の満月台(マンウォルテ)で3つ目の実物が発掘されました。北側では「愛くるしい」という「チョン」、南では「美しい」という「タン」と読める字でした(筆者注:女+車+寸の字)。まるで私たちが成し遂げた成果を祝うかのようでした。来週からは開城満月台の共同発掘が再開されます。とても意義深く喜ばしい知らせです。南北がひとつになり、わが民族の歴史を生き返らせるでしょう。

今からスタートです。私たちは誰も経験したことのない未来を作ることができます。私たちの協力は大陸を横断し、ロシアとヨーロッパにまで及び、海を越えASEANとインドに至るでしょう。このために私は金正恩委員長と額を突き合わせ(膝を交えの意)気持ちをひとつにするでしょう。軍事、経済、社会、文化あらゆる分野で実のある発展を成し遂げ、南と北のあいだに軍事的な緊張と戦争の恐怖を完全に解消する方案を真摯に議論します。

朝鮮半島の完全な非核化と平和定着も重要な議題です。恒久的な平和と協力の時代を開く大きな一歩を始めます。完全に新しい道であるだけに、様々な挑戦と難関に出会うかもしれません。しかし金正恩委員長と私には信頼と友情があります。「易地思之(相手の立場で考えること)」の姿勢で互いを理解し配慮するならば、越えられない困難は無いでしょう。

貴賓の皆さん、私は金大中・盧武鉉大統領に次ぎこの木蘭館を訪れた3番目の韓国の大統領です。金正恩委員長とは去る4月と5月に続きすでに3度目の会合です。金委員長と私は多情な恋人のように共に手を取り、軍事境界線を互いに越えた間柄です。私たちの「徒歩橋(筆者注:4月に二人きりで40分話し込んだ場所)」での対話はその姿だけでも世界中の人々に大きな感動を与えました。南北の首脳が時間と場所に縛られず、どこでも気軽に会えるという事実自体が南北間に新たな時代が訪れたということを象徴的に見せてくれます。

ちょうどわが民族が最も好む節句の「秋夕(チュソク、中秋節)」が近づいています。「過ぎたるも及ばざるも無く秋夕のようであれ(いつも豊かであれ)」ということわざのように、全ての同胞の生活がより平和で豊かになる会合になるよう、心から望みます。私たちの会合が北と南の国民みなに最高の秋夕の贈り物になることを願います。

そんな気持ちで乾杯を提議します。皆さんは「ために」とお答えください。金正恩国務委員長夫妻の健康と、白頭から漢拏まで南北8千万同胞みなが一つになることを願って!(参席者たち「ために!」を叫び乾杯)

なお、青瓦台によると、晩餐会は午後10時53分まで続いた。

[第7報] 歓迎公演を観覧

午後6時過ぎ、韓国からの随行団が集結し、平壌大劇場で歓迎公演を観覧した。南北首脳も出席した。

開始が遅れたが、金正恩委員長は韓国側の随行員たち(統一部長官などを含む)に対し「時間が少し遅れているが、もっと長く観ればよいだけです。良いものだと思います」と述べた。

公演終了後、舞台上で挨拶する南北両首脳夫妻。写真は平壌写真共同取材団。
公演終了後、舞台上で挨拶する南北両首脳夫妻。写真は平壌写真共同取材団。

平昌五輪の際に組織された「三池淵管弦楽団」70〜80人が行う公演は、午後6時半に始まった。定番の「パンガプスミニダ(会えて嬉しいです)」から始まり、北朝鮮の歌や「アチムイスル(朝露)」など韓国の曲も歌われた。

公演は午後8時前に終わった。文大統領夫妻は部隊に上がり楽団員の手を取り激励を行った。さらに金正恩委員長まで加わり、舞台上で両首脳が握手した。観覧客の平壌市民たちは5分以上にわたって万歳を連呼した。

[第6報] 第一次首脳会談終わる

午後5時45分、一度目の首脳会談が終わった。

きっかり2時間のあいだ行われたことになる。

首脳会談を行う南北両首脳。写真は平壌写真共同取材団。
首脳会談を行う南北両首脳。写真は平壌写真共同取材団。

なお、首脳会談の内容は一切公開されていない。

[第5報] 首脳会談の冒頭発言

首脳会談に先立ち、メディアの立ち入りの下、両首脳は冒頭発言を行った。以下に全文を翻訳する。音声の調子が悪く、金正恩委員長の発言は共同取材団が確定できない部分があった。

金正恩委員長
「文大統領に三度会いましたが、私の気持ちは『私たちが本当に親しくなったな』というものです。さらに大きな成果がありましたが、文大統領の疲れることを知らない努力の賜物です。北南関係、米朝関係がよくなりました。歴史的な米朝対話の会合は文大統領のおかげと言っても過言ではありません。南北関係だけでなく、文大統領もご存知の通り歴史的な朝米対話、朝米首脳会談の火種を探して育ててくれて…(※聞き取れず)今後、朝米の間にも続けて進展する結果が出ると思いましたが(※聞き取れず)文大統領が傾けた努力にもう一度、謝意を表します」

※「聞き取れず」の部分は現地発信映像の音声状態が悪く、プレスセンター全体でコメントが確定していない状態です。

首脳会談に先立ち握手を交わす南北両首脳。写真は平壌写真共同取材団。
首脳会談に先立ち握手を交わす南北両首脳。写真は平壌写真共同取材団。

文在寅大統領
「まず、金正恩委員長と李雪主女史、平壌市民の熱烈な歓待に感謝します。本当に期待以上に歓待してくれました。板門店の春が平壌の秋になりました。5か月ぶりに3度目に会いましたが、振り返ると平昌冬季五輪、そしてそれ以前に金委員長の新年辞があり、その新年辞には金委員長の大胆な決定がありました。(これまでの)この過程は、金委員長の決断によるものでしたし、新しい時代を開こうとする金委員長の決断に謝意を表します。

平壌市内を見ると、平壌が驚くほど発展していて驚きました。山にも木が多かったです。困難な条件で人民の生活を向上させた金委員長のリーダーシップに敬意を表し、期待するところが大きいです。一方で、私たちが背負っている、背負わなければならない重さを切実に感じ、重い責任感を感じます。8千万の同胞に秋夕(チュソク)の贈り物として豊かな結果を残す会談になるよう望みます。全世界も注視していますし、全世界の人々にも平和と繁栄の結実を見せてあげられれば良いと思います」

[第4報] 一度目の南北首脳会談はじまる

韓国青瓦台によると午後3時45分、予定から15分遅れて一度目の南北首脳会談が始まった。場所は朝鮮労働党中央委員会本部庁舎。今年3月、韓国の特使団が金正恩委員長に面談した場所だ。

韓国側の参席者は文大統領の他に鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と徐薫(ソ・フン)国家情報院長の2人。今年4月の南北首脳会談と同様だ。北朝鮮側の参席者は金英哲(キム・ヨンチョル)党中央委員会副委員長、金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第一副部長が陪席する。

また、尹永燦国民疎通主席は午後3時からの記者会見で、他の随行団の日程を伝えた。

19日午前、平壌市内でカーパレードを行う南北首脳。10万人を超える北朝鮮の市民が出迎えたとされる。写真は平壌写真共同取材団。
19日午前、平壌市内でカーパレードを行う南北首脳。10万人を超える北朝鮮の市民が出迎えたとされる。写真は平壌写真共同取材団。

まず、韓国の金正淑女史は、北朝鮮の李雪主女史と午後2時半から玉流児童病院を訪問するとした。また、午後3時からは音楽総合大学を訪問するが、ここには歌手のジコ、Aileeなどが同行する。

また、特別随行団は午後3時半から金永南最高人民会議常任委員長を接見するとし、財閥オーナーや公共企業の代表などは、リ・ヨンナム内閣副総理と会談する。さらに、与野党3党の代表は、アン・ドンチュン最高人民会議副議長を接見し、労組委員長など市民社会代表は金永大(キム・ヨンデ)社会民主党中央委員長に会うとした。

首脳会談終了後、一行は平壌市内の「木蘭館」に移動し、今回の訪朝団がすべて参加する晩餐会を開催する。午後9時に終わるとのことだ

[第3報] 両首脳が迎賓館に到着…昼食は別で午後3時半から5時まで首脳会談

午前11時過ぎ、両首脳は平壌市内の百花園迎賓館に到着した。両首脳は空港を発つ際には別の車に乗っていたが、迎賓館到着時には同じ車両に同乗していた。

平壌市内の百花園迎賓館に到着した南北両首脳。車の後部がオープンカーになっているのが分かる。写真は平壌写真共同取材団。
平壌市内の百花園迎賓館に到着した南北両首脳。車の後部がオープンカーになっているのが分かる。写真は平壌写真共同取材団。

これについて、午前11時40分に記者会見を行った韓国青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通主席は「道中、カーパレードが行われた」と明かした。また、「多くの住民が歓迎を行ったものと見られる」と付け加えた。

尹主席はさらに、「首脳会談は午後3時半から5時まで予定されている」と発表した。会談場所はまだ分かっていない。

[第2報] 文大統領が平壌に到着、金委員長が出迎え

午前10時頃、平壌順安(スナン)空港に文大統領一行が到着した。空港には北朝鮮の金正恩委員長、李雪主(リ・ソルチュ)夫人をはじめ、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、崔龍海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党中央委員会副委員長など政権幹部が出迎えた。

両首脳は約4か月ぶりの「再会」に互いに抱擁し、歓迎の意を表現した。また、「ファーストレディー」の金正淑、李雪主両婦人も笑顔で、互いに打ち解けた様子を見せた。

平壌順安空港に到着した文大統領夫妻を出迎える金正恩委員長夫妻。写真は韓国YTN画面をキャプチャ。
平壌順安空港に到着した文大統領夫妻を出迎える金正恩委員長夫妻。写真は韓国YTN画面をキャプチャ。

北朝鮮側は21発の礼砲を発射する一方、空港には千人を超えるとみられる着飾った市民が北朝鮮国旗と統一旗を手に歓迎した。両首脳は儀仗隊を査閲し、専用車に乗り込み、宿泊地の百花園迎賓館に向かった。

平壌順安空港で北朝鮮の儀仗隊を査閲する南北両首脳。写真は平壌写真共同取材団。
平壌順安空港で北朝鮮の儀仗隊を査閲する南北両首脳。写真は平壌写真共同取材団。

この際、文大統領が出迎えに来た北朝鮮の人々に近づき、10人ほどと握手する「ハプニング」が起きた。金正恩委員長が腰に手を添え、出発を促した。

[第1報] 文在寅大統領を含む韓国代表団が出発

午前8時25分、文在寅大統領が乗ったヘリがソウル空港(京畿道城南市)に着陸し、空港内の施設で、政府高官ならびに代表団と歓談を行った。その後、8時40分頃、大統領専用機に乗って平壌へと出発した。

18日午前、ソウル空港で平壌に向け大統領専用機に乗り込む韓国の文在寅大統領と金正淑(キム・ジョンスク)夫人。写真は平壌写真共同取材団。
18日午前、ソウル空港で平壌に向け大統領専用機に乗り込む韓国の文在寅大統領と金正淑(キム・ジョンスク)夫人。写真は平壌写真共同取材団。

出発に先立ち、国民向けのメッセージは無かった。

出発直前に文大統領と同席した与党・共に民主党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表は「過去、大統領は何年かに一度、北側と会ったが、すでに3度も金正恩委員長と会うことになる。南北が会う度に、何か贈り物が出ることを期待することができるが、こうした会合が日常的に行われること自体が大きな変化ではないか」という趣旨の文大統領の発言を伝えた。